昨晩は、見事な「Blue Moon」でしたね。
8月2回目の満月となりました。明るい、明るい!インドのハゲは、二階のベランダに椅子を持ち出して、ずっと御月見をしていましたよ。
さて、
Vivienneを始めることになった「きっかけ」を御話しなければなりませんね。
パーチメントクラフトを始めて、今年で12年を超えました。
講師として教える立場になって早8年。。。
自宅近くにパーチメントクラフト専門のスタジオをスタートさせて6年を超えました。
その間に、
「パーチメントクラフトをやっています」とお話しても、
「あ~、あれね!」と答えが返ってきたことは、まず「0!」(++)
パッチワークと勘違いされたり、パウチ?と聞き返されたり・・・
そんな時、いつも、「珍しいことをやっている」という希少価値にほくそ笑むことはあっても、
こんなにも、この美しくて楽しいクラフトの知名度が低いことに「ガックリ!」
昨年10月のスタジオ作品展のときに、御来場の皆様に簡単なアンケートを書いていただきましたが、
700名を超える御客様のほぼ9割以上が「初めて見た」と御答えになりました。
これは、いくらなんでもいかんっ!と。
日本ホビーショーでも毎年展示、体験、販売・・・と参加していても、これですから。
色々なところでも、全国の先生方が作品展をなさっていますが・・・期間が短いし。
何か、もっと多くの方々にパーチメントクラフトを知っていただく方法はないものか!
ここ数年は、ずっとそのことを考えていました。
長くても1週間が普通の作品展ではなく、
「あそこへ行けばいつでもパーチメントクラフトの作品が見られる」とか
他のお店を見るためだったとしても、
「たまたま入ったお店で素敵なパーチメントクラフトと出会った」とか、
そんなことができたらいいな、と思い始めました。
そんなある時、
スタジオに、「作品を画廊で売らないか」という御話をもってきてくださった女性の画廊店主さん。
色々と御話をさせていただいた中で、
「こんなに美しくて、素晴らしいアートがあまり知られていないのは、それをやる方々が、御自分だけで満足してしまっているからですよ。絵画だって、なんだって、見せて、売って、、、をしなかったら知られていきませんからね。」
「人間の手で作り上げるものの価値は、それを認めてくださる御客様がお金を払ってくださって初めて確定されるのですよね。」
・・・というようなお話をされました。
う・・・・「痛いところを突かれた!」^^;
パーチメントクラフトはなかなか手のかかるものですから、確かに完成すると「誰にもあげたくなくなる」っていうのはあります!
それに、
パーチメントクラフトをやる人達は、誰かのために、、、、というよりは、自分が作業しているのが好き、っていうタイプが多いし。
でも、また別のところでは、私は「手離さないと、そこで止まってしまう」ということも同時に思っているのです。
画家が同じような作品をいくつも描いているのは、「もっと先へ、もっと良いものを」と考えてのことでしょう。それを私たちも見習わなければと思います。
私は、それほど多作なほうではないので、自分の作品を山のように持っている訳ではありませんが、
時々思うんです・・・「自分の作品を、ずっと自分だけのものにして、独りニヤニヤ・・・してても、しょうがない!自分が死んだ後に残ってたら、ただの「遺品」。」(あはは、、、、私って、結構激しいですね~!)
そんなことを経て、
そうだ!常設のパーチメントクラフトのギャラリーは、知る限りどこにもないじゃない!
いつでも、パーチメントクラフトの作品を買えるところって、ないじゃない!
という結論に至ったというわけです。より多くの方々にパーチメントクラフトを知っていただくためのスペースがない!
そんな場所を作りたい、と思い立ったということです。
思ってはいたんですよ、ずっと・・・・
でも、、、、なかなか、それを実際にスタートすることはすぐにはできませんでした。決心がなかなかつかなくて、ね~。日々のせわしさに振り回されて、ね~。
***きっかけ・・・その2 に続く!^^